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レンタルスペースとして運営される画廊の一般的呼称。原則として、所定の賃貸料さえ支払えば誰でも一定期間借りることのできる施設で、「家主」たる画廊主は、そこで展示される作品の質に対して責任を負う必要がなく、ギャラリストが自らの判断で展示作家を選び、プロモーションを行なう企画画廊とは異なる性質のスペースと考えられる。
画廊といえば企画画廊のことを指す欧米にはレンタルスペースとしての貸画廊は存在せず、「貧しい若手作家に経済的負担を強いる」「芸術に理解のない公的機関の代替施設」「素人でもギャラリストがつとまってしまう」等々、日本独特の貸画廊はさまざまな角度から批判されてきた。
しかし少数の例外を除けば、キャリアに乏しい若手作家には貸画廊以外に発表の場がないことも事実であり、今は名をなしている作家の多くもそのキャリアを貸画廊からスタートさせている。貸画廊が自らの負担で有望作家の「企画展」を開催することも多く、また逆に敢えて貸画廊にこだわる作家もいないわけではない。東京・銀座に数多くの貸画廊が点在し、一年先まで予約が埋まっていたりするのは多くの若手作家がこの制度を必要としている証拠とも言えるが、長引く不況下で、最近は閉廊を余儀なくされているスペースも出始めている。

特定のパトロンから作家への注文生産の傍らで、美術品に対する需要が一般化しはじめた17−18世紀のヨーロッパで急速に発展した職業で、画材店などを兼ねた商人から、より専門化した画商が現われた。ただし現在でも、法的に定められた資格としても存在する美術鑑定士(エキスパート)とは異なり、画商の場合は届け出が必要とされるのみである。作家のパトロンとして、時には全作品を買い取り、生活費を支払ったデュラン・リュエル以降、画商は作家と共働的なバランスを保つことも多い。

作家および作品についての情報を買い手に対して独占することにより、価格をコントロールできる点は競売吏との相違であるが、キュレーターを含む美術関係者の情報力のほうがそれらを上回ることもある。画商が商品として扱い得るのは、委託、買い取りあるいは自己の蒐集品かを問わない美術品であり、大画商が、同時にコレクターとしても高名である場合も少なくない。ブローカーやオークションで動く美術商を含んだ広義の画商(アート・ディーラー)に対し、画廊という拠点を構える画商はギャラリストと呼ばれる。
そこで行なわれる企画展は画商の顔ともなっており、国際的に高名な画商のギャラリーは、アンテナ・ショップとして、各国の美術批評家やキュレーターに対して情報の送受信の機能を果たしている。画商間の情報交換の場としては、画廊が共同で開催するアート・フェアなど。また、画商がギャラリー外で関わる展示の場が多様化したことにより、キュレーターやコレクターとの境界は曖昧になっている。
       
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