特定のパトロンから作家への注文生産の傍らで、美術品に対する需要が一般化しはじめた17−18世紀のヨーロッパで急速に発展した職業で、画材店などを兼ねた商人から、より専門化した画商が現われた。ただし現在でも、法的に定められた資格としても存在する美術鑑定士(エキスパート)とは異なり、画商の場合は届け出が必要とされるのみである。作家のパトロンとして、時には全作品を買い取り、生活費を支払ったデュラン・リュエル以降、画商は作家と共働的なバランスを保つことも多い。